2008年10月26日(日)、日本薬学会長井記念ホール(渋谷区)において「看護ふれあい学」では初めての「ふれあいコミュニケーション・フォーラム」が開催されました。
看護学生をはじめ、医療、福祉、介護の現場そしてそれらを受け取る立場の方々が一堂に会し、北海道から九州まで、全国各地から約260名の参加がありました。
25日(土)にはフォーラムの一環として「看護ふれあい学基礎講座」、「看護ふれあい学基礎講座・介護編」を開講。多くの方が看護ふれあい学の体験学習に参加されました。
午前の部は講演、午後の部のシンポジウムでは、3人のシンポジストがそれぞれ現場での体験から「能動的な聞き方」や「わたしメッセージ」がもたらした事例が発表されました。そして、参加者全員によるロールプレイやグループトークが行われ、盛況な会となりました。
フォーラム実行委員長
鈴木みどり 挨拶
親業訓練協会会長
高木幹夫 挨拶
10月26日午前の部【講演】
長谷川 幹
桜新町リハビリテーションクリニック院長
地域で支えあうリハビリテーション
−医療における言葉の大切さ−
ご自身の体験や、豊富な症例のご紹介を通して、医療におけることばの大切さについてお話されました。
近藤 千恵
親業訓練協会特別顧問
いのちのコミュニケーション
親子関係から始まり、教師と生徒、医療・福祉・介護の世界に広まった「看護ふれあい学」。その人の人生から出てきたそのままのことばを受け止めることで<いのち>を継承していった事例を紹介されました。
昼食をはさみ、全国各地からよせられた「ポスターセッション」による発表が行われ、会場内の各コーナーで活発な質疑応答が交わされました。
そして、午後はシンポジウム
「ふれあいコミュニケーション・リーダー」の実践から見えてくるもの
3名のシンポジストによるそれぞれの実践発表とシンポジストによる討議が行われました。
<シンポジスト>
千葉 俊一 小児歯科医
「歯科治療の大きらいな子どもと不安な親への心のふれあいについて」
江澤 宏之 福祉施設長
「つなぐ支援」
林 由美 大学附属病院看護師
「心豊かに患者さんと向き合うために」
<コーディネーター>
中井 喜美子 看護ふれあい学研究会会長
シンポジストによる討議のあとに、中井喜美子看護ふれあい学研究会会長よりまとめがあり、その後参加者全員で「能動的な聞き方」のロールプレイ、そしてグループトークを行い、会場は熱気で包まれる中、閉会となりました。
ポスターセッション参加