親業訓練協会設立40周年記念 看護ふれあい学研究会特別企画
今こそ求められる「ふれあいコミュニケーション」
〜専門家にも、家庭介護にも、誰にでも〜のご報告

2020年10月10日13時〜16時、恵比寿セミナールームにおいて、看護ふれあい学研究会と親業訓練協会との共催で行われました。今回は初のオンライン配信もあり、会場参加者19名、オンライン参加者43名でした。

【第1部】
「治療方針の自己選択を援助する」寸劇「こわくて、簡単には決められん」

足の切断を迫られて、不安のただなかにいる伯母さんと、それに寄り添い気持ちを受け止める姪。伯母さんが難しい治療方針を主体的に選択できたのは、押し付けたり、説得したりしない、相手を尊重する真摯な姪の聞き方だった。
ヒューマンリレーションニュースに載った事例を方言豊かに寸劇でご覧いただいた。
書籍の紹介とそこに載っている事例も2つご紹介した。

研究会の様子

【第2部】
「トラブルに介入する」寸劇「あなたのために言っているのに!」

相手のためを思えばこそ、ついつい言いたくなる妻と、言われれば言われるほど反発したくなる糖尿病の夫。険悪になりがちな夫婦に対し、糖尿病看護認定看護師が互いの言い分を確認することで、互いの理解が進み、関係が和らいでいく。
リアリティに富んだ会話を通して、夫婦の変化を寸劇で体験していただいた。

研究会の様子

後半では、入院患者同士3人のトラブルを、間にたつ看護師の受け止め方次第でさらにトラブルになる場合と患者同士の理解が進む場合を分かりやすく事例紹介した。

研究会の様子

【第3部】
「看護・介護する側の自己表現の大切さとふれあいコミュニケーションリーダー」

研究会の様子

看護ふれあい学の6つの自己表現を具体的な事例を使ってご紹介した。
さらに、看護ふれあい学の成り立ち、このスキルは誕生から看取りにまで活かせることを事例で紹介し、学ぶと「ふれあいコミュニケーションリーダー」の資格が取得できることもお話しした。

【第4部】
「実行委員が語る私の体験」

実行委員それぞれが、看護ふれあい学的見地から実体験を語った。生の体験だけに、生き生きと話せたと思う。

研究会の様子

*アンケートから*

    【感想】

  • 寸劇はやはり面白いです。方言や衣装によって臨場感あふれ、登場人物の気持ちがよく伝わりました。
  • 3人患者の事例は比較がわかりやすかった。
  • 自分自身を楽にするため、自己表現が大切だと知りました。
  • 「誕生から看取りまで」はとても印象に残った。涙が出ました。
  • 実行委員の体験談は心にしみました。
  • 実行委員の体験談は、それぞれ角度の違う内容で、話のポイントも絞られていて、聞きやすかった。
  • コロナ禍で会えない母に何かできることがあるのではないか、と思った。
  • 事例だけで説明がないので、何がポイントなのか、他の方法と比べて何が親業としての特色なのか、はっきりしなかった。

    【オンラインに関して】

  • オンラインだから参加できた。
  • 地方にいてもつながっている感じがもてた。
  • 今後もぜひ続けてほしい。
  • オンラインだと時間の制約が少なく、気兼ねせず、地方からでも参加できる機会が増えると思います。
  • 可能なら、質疑応答もオンラインで聞きたかった。
  • 全国の多くの方々が視聴でき、ゴードンメソッドを知る可能性を大きく広げたと思います。

(看護ふれあい学研究会:実行委員)