2005年教師学事例研究会のご報告
「教師学事例研究会」が3月25日(金)・26日(土)の2日間、亜細亜大学(東京都武蔵野市)を会場に開催されました。
今年で4回目を迎え、北海道から九州まで各地からの参加があり、「教師学」への皆さんの熱心な思いが強く感じられました。
【1日目】
「教師学基礎講座」「教師学基礎講座・保育編」
の2講座が開講されました。
【2日目】
午前中は、小・中・高校の現役教師3名の方が「教師学」を学び実践した効果的な事例を発表しました。
村瀬正子(むらせまさこ)さん
≪テーマ≫
「教師も生徒も心地よいかかわりを求めて」
〜第三法による問題解決は、生徒に集団への
帰属意識と満足感とやる気・自主性を与える〜
矢代幸子(やしろさちこ)さん
≪テーマ≫
「不登校の傾向をしめす子どもたちとのかかわりを通じて」
成田弘子(なりたひろこ)さん
≪テーマ≫
「軽度発達障害児の居場所作りをめざして」
〜通常学級の中で、AD/HD児 Y君とのかかわりから
感じたこと大切なのは、教師の言葉のかけ方〜
続けてパネルディスカッションを行いました。
午後は、4つのテーマ別グループに分かれてディスカッションが行われ、活発な意見交換がされました。
ポスターセッションは、各々の活動がわかりやすく好評で、会場の目を引きました。
今年は親業訓練協会設立25周年、「教師学」は来年20年を迎えます。
定例化してきた「教師学事例研究会」も5回目を引き続き開催する予定です。
先生・生徒・親とのより良いコミュニケーションを築くために、更に「教師学」をアピールしていきたいと考えています。
アンケート、事例を提供してくださった方、ご協力有難うございました。
≪教師学事例研究会実行委員会≫
教師学事例研究会 2005 アンケート
1．教師学事例研究会の全体について
2．プログラムの内容について
a) 午前 事例発表・パネルディスカッションについて
- 充実した実践発表に感動した。
- 興味深い現場の具体的な事例で共感した。
- しっかり用意された資料が良かった。
- 小・中・高と各々の実感、実績がある内容だった。
- コミュニケーションの可能性のすばらしさを感じ勇気を得、頑張ろうと思った。
- パネルディスカッションでは障害児にポイントがずれていったのが残念。
- 困難例も出して検討してみたらどうか。
b) 午後 グループディスカッション
- 活発な意見交換ができて参考になり有意義だった。
- いろいろな立場の方と自由に話し合えて満足感を得た。
- 掘り下げた分かち合いの場になり、悩みが解決した。
- ｢本音で話しをできる場」がなかなか無いので良い心の栄養になった。
- 自分の生き方について考察できた。
- 時間が足りなかった。
- もっと語り合いたかった。
- 司会者が全員にわり振ってくれると良かった。
- 年齢別が良い。
c) ポスターセッション
- じっくり各々の実践、活動を知り刺激を受けた。
- 具体的なメッセージや能動的な聞き方があってわかりやすい。
- 子どもの感想文に感動した。
- 資料が持ち帰れて良かった。
- ゆっくり見る時間がなかった。
3．今後の事例研究会に期待するテーマ、内容、開催時期などについて
具体的な意見をお書きください。
<時期について>
- 春休みは丁度良い時期。
- 年度末、修了式の翌日はつらい。
- 土、日開催が良い。
- 夏休み。
<テーマ・内容>
- 発達障害の悩み、関心が多いので次回も取り上げてほしい。
- 教師にもっと広報して欲しい、もったいない。
- 教育委員会の研修にはない新鮮さがあった。
- グループディスカッションを少人数にして時間をもっと取れれば。
- 健常児の親の立場の発言もあったらよかった。
4．この会を何でお知りになりましたか
5．前日の講座を含め、ご意見・ご感想をお書きください。
- 教師のお方と深く話す機会が無かったので有意義な2日間だった。
- 是非、来年も参加したい。多くの教師の参加を期待する。
- 講座を受けて、さらに勉強したい。
- 講座・ディスカッションなどで、目指すものが見え頑張ろうと思えた。
- 親で提供されたプログラムが、わたしの人生観をかえて、自己肯定できた。
【参加者職業】
教師(小・中・高・大学講師)/保育士/看護・介護福祉関係/
会社員/主婦/インストラクター