いい人間関係のヒント

事例・体験

勝負なし法
子どもどうしで(子ども4才4名)

幼稚園の帰りに、玄関のところで、今日は誰の家に遊びに行くか、子どもたちで相談中。

A子:
「C子ちゃんの家に一度も行ったことないから、C子ちゃんの家に行きたい」
B子:
「わたしは行ったことがあるから別の家で遊ぶほうが良い」
C子:
「B子ちゃんの家に行こうよ」
A子:
「B子ちゃんの家じゃなくて、C子ちゃんの家で遊びたい」

わたしも困って、つい自分の家の子の意見を引込めさせようとしていました。でも中々決まらずもめているうちにA子ちゃんは泣き出し時間はどんどんたって、幼稚園の前で、こんな話をしていても仕方ない、どうしようという時、

D子:
「A子ちゃんは行ったことがないからどうしても、C子ちゃんの家で遊びたいのね、C子ちゃんは、B子ちゃんの家で遊びたいのね。わたしもB子ちゃんの家で遊びたいな」
A子:
(泣いている)
D子:
「A子ちゃんはC子ちゃんの家じゃないと嫌なのね。どうしようか、今日はB子ちゃんの家で皆で遊ぶのはだめ?」
A子:
「いい、B子ちゃんの家で遊ぶ」

どうなることかと思っていたのに、4才の子が、相手の意向をきちんと聞いて、しかも、自分の主張もして、納得させて、遊ぶ先を決めたのに、びっくりしました。
D子ちゃんのお母さんが親業を勉強していられると聞いて、こんなことができる子に育ってほしいと早速親業を受講しました。親が、子どもの欲求に十分耳を傾けながら、自分の欲求もきちんと出し、どうしたら良いか、一緒に考える第三法の模範を示していくことが大切だと痛感しました。

ページトップへ

ヒューマンリレーションニュース

「会員サイト」(会員専用)にて内容を掲載しています。次号は2024年冬号(2024/12/1発行)です。

会員研修 ゴードンメソッド講演会 親業入門講座 教師学事例研究会 看護ふれあい学研究会 GTI公式オンライン・ブッククラブ