■実践例
子どもたちの間にはいろいろな対立が起こります。教室にゴタゴタは付き物です。ゴタゴタが起こらない教室の方がおかしいのかもしれません。
しかし、教師にとってゴタゴタへの対処はかなりのエネルギーと時間を使います。だからゴタゴタを嫌う傾向があります。
教師学では、人間の関係には対立は起こるのが自然だと考え、対立が起こることが問題なのではなく、一つ一つの対立がどのように解決されているかが大切だと考えます。
教師がその対立の当事者である場合は勝負なし法で解決することを教師学は提案していますが、子どもたち同士が対立していて教師は第三者である場合は、能動的な聞き方を用いて、子どもたちが彼ら自身でコミュニケーションを進めるようにファシリテーター(話し合いの促進者)の役割に徹することを提案しています。
小学校1年クラス担任の先生の実践例を紹介します
☆遊び仲間に入れない (小学校・岐阜・30才)
小学校1年のYとMとの間の対立
感想
学校終了後の遊びのことでYが怒って私のところへ来たことから始まった。いじめというのではなく、MやDは保育園からの大の仲良しで自然と遊ぶ約束ができるのに、Yはその後になるためこうしたことが起こる。 以前は「Mさん、そんなこと言わんと一緒に遊んであげてやー」と押しつけていたが、私の言い方も少し変わったと思う。