親業訓練の3つの柱(I 聞くこと II 話すこと III 対立を解く)の方法を毎日の日常的な生活の場面で実践していくことによって、次のように親子関係を変えていくことができます。
こうした心の通い合う温かい親子関係は、家庭内暴力、不登校、子どもの自殺といった極端な問題を防ぐことにもつながります。
親業訓練は、健全な家庭をきずくための体力づくりをし、家庭崩壊の予防医療の役割を果たすものです。
親業訓練では、子どもが自分のことを自分で処していく自律的な人間に、そして社会生活の中で他人の立場を理解し、受け入れることのできる柔軟な心をもった人間に育てていくことを大切にしています。
親業訓練の概念や内容を、頭で理解するだけでなく、実際に声に出して練習するなど、体験学習を重視しています。2人1組で、各々が親と子どもの役を受け持ち(ロールプレイ)、お互いの気持ちを実感したり、グループディスカッションでより理解を深め、講座で学んだ方法を日常的に使えるようにしていきます。
原型は米国の臨床心理学者、トマス・ゴードン博士がつくりあげたもので、カウンセリング、学習・発達心理学、教育学など、いわゆる行動科学の研究成果を基礎にしています。